1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 非無精子症のFSH検査単独では妊孕性予測に不適当

非無精子症のFSH検査単独では妊孕性予測に不適当

2024年5月19日  The Journal of Urology

非無精子症男性1389例を対象に、卵胞刺激ホルモン(FSH)検査の妊孕性状態予測能を後ろ向きコホート研究で検討。総運動精子数に基づき妊孕性正常群(80%)と妊孕性低下群(20%)に分類した。妊孕性低下の陽性的中率を用いて、様々なFSH閾値の臨床的有用性を評価した。 その結果、年齢、精索静脈瘤の有無、テストステロン値には両群で統計学的に差がなかった。FSH中央値は、妊孕性正常群4.0、妊孕性低下群6.0だった(P<0.001)。複数のFSH閾値(範囲2.9-9.3)の評価の結果、妊孕性状態の予測能は同程度だった(陽性的中率0.49-0.59)。陽性的中率が0.7を超えたのは、FSH閾値を95パ-センタイル(12.1)超とした場合だった。...